アスベスト分析:「定性分析」
- bunseki8
- 2024年5月13日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年10月7日

アスベストの分析方法は「定性分析」と「定量分析」があり、「建材アスベスト分析法」のJIS規格には、「定性分析」2種類、「定量分析」3種類が採用されています。どちらも名称は似ていますが、それぞれ異なる目的と手段をもっています。
「定性分析」:アスベストの有無を調査
「定量分析」:アスベストの含有率を調査
分析内容によって、アスベストの有無、アスベストがどの程度含まれているかなどを調べることができます。
「定性分析」の方法
定性分析には二種類の方法があります。アスベストの分析方法は厚生労働省によって指定されており、「JIS A 1481-1」「JIS A 1481-2」が該当します。
①実体顕微鏡、偏光顕微鏡「JIS A 1481-1」
「JIS A 1481-1」は実体顕微鏡と偏光顕微鏡を用いて、アスベストの形態や色の変化等を観察し、アスベストの有無を調査します。
分析対象が層びなっている場合は、層ごとの分析が可能です。
②X線回折装置、位相差・分散顕微鏡
「JIS A 1481-2」はX線回折装置と位相差・分散顕微鏡を用いてアスベストの種類と有無を調査します。
分析をするにあたり検体を粉砕する必要があるため、層ごとの分析は難しいです。
アスベストの有無が知りたいという場合は、この「定性分析」が適しています。
当社では、「JIS A 1481-1」の実体顕微鏡と偏光顕微鏡を用いた分析を行っています。
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