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アクチノライトアスベストとは?
アクチノライトアスベスト(Actinolite、緑閃石、陽起石)は角閃石族に属しており、 対応する非アスベスト鉱物は「アクチノライト」です。 アクチノライトアスベストは緑閃石とあるように緑色で、針のように鋭くとがっているのが特徴です。 耐熱・耐酸に優れていますが、実用化はされておらず、天然鉱物に不純物として含有されています。 通常の石綿分析では「トレモライトアスベスト/アクチノライトアスベスト」と記し、同じ石綿として扱ってよいとされていますが、各々の同定には精密化学分析が必要になります。 発がん性はそれほど高くはありませんが毒性はあると考えられているため、長期にわたって吸引してしまうことにより、肺がんなどの発症リスクを高める可能性はあります。
bunseki8
2024年12月1日
リヒテライト/ウィンチャイトアスベストとは?
リヒテライト/ウィンチャイトアスベストは角閃石族に属するアスベストです。リビー鉱山のバーミキュライトの不純物として混ざりこんでおり、その中にはトレモライトも含まれていました。海外での使用が多く、日本ではあまり見かけることのないアスベストですが、天井の吹付け材などに使用されていました。 形状は直線的で、角閃系のため針のように鋭くとがっているのが特徴です。 また強度が高く、耐熱性に優れたアスベストです。 有害性については明確な知見がありませんが、トレモライトと形状や結晶構造が近似しています。またトレモライト/アクチノライトもナトリウムやカリウムを少し含んでいるため、顕微鏡だけでは他のアスベストと区別することができません。そのため同定にはナトリウムやカリウムの精密な組成分析が必要になってきます。 厚労省は、建材中に含有されているウィンチャイト等はトレモライトとして判定されるため、それらを区別するために改めて分析を行う必要はないとし、含有していることが明らかになった場合は、石綿則に準じたばく露防止対策を講ずることを通知しています。(平成21年12月28日
bunseki8
2024年11月1日
トレモライトアスベストとは?
トレモライトアスベスト(Tremolite、透閃石)は角閃石族に属するアスベストで、白色または灰がかった緑色の繊維状鉱物です。 対応する非アスベスト鉱物は「トレモライト」で、他の石綿やタルク、蛭石などの不純物として含有されています。 アンソフィライト同様、海外の資材に多く、日本ではあまり見かけることのないアスベストですが、吹付け石綿として一部に使用されていたようです。 形態は直線的で、アモサイトやクロシドライト同様、 針のように鋭くとがっているのが特徴です。 イタリア・ギリシャ・韓国・台湾等に鉱山がありました。 トレモライトは鉄の成分の割合が多くなると、アクチノライトに変わる連続固溶体です。 アスベスト分析では、トレモライトアスベスト/アクチノライトアスベストと表記し、 同じアスベストとして扱ってもよいとされています。
bunseki8
2024年10月15日
アンソフィライトとは?
アンソフィライト(anthophyllite、直閃石)は角閃石族に属しており、灰色、または緑色の繊維状鉱物です。形態は直線状で針のような鋭さをしています。 海外の建材で使用されていることが多く、日本ではあまり使用されていないアスベストです。 耐熱性・絶縁性に優れていますが、一本一本の繊維が短く曲がりやすい特徴をもつため、あまり実用化はされなかったようです。 北欧に鉱山があり、そこから産出されていました。日本ではあまり見かけないアスベストですが、日本にも鉱山はあったようです。また海外から輸入して使用していた時期もあるようです。 毒性はあると考えられているため、取り扱う際は注意が必要です。 アンソフィライトはトレモライトと屈折率が大体同じであるため区別しにくいですが、トレモライトは消光角が「直消光・斜消光」であるのに対して、アンソフィライトは「直消光」であるため、叩いてみて変化が無ければ「アンソフィライト」、斜消光になるものがあればトレモライト」ということになります。
bunseki8
2024年9月11日


クロシドライトとは?
↑ (クロシドライトの写真・多色性) クロシドライト(青石綿)は角閃石族に属するアスベストで、波状になっているものもありますが、基本的には青く直線的で針のような形状をしているものが多いです。 熱に強く、主に吹付け石綿として使用されており、石綿セメント高圧管などにも使用されていたようです。断熱材や防音材にも使用されていました。 他のアスベストには多色性がありませんが、クロシドライトには多色性があり、縦が灰色、横が青色になります。この多色性から同定することができます。 クロシドライトはアモサイトと同様に南アフリカの大鉱山から採れることが多く、日本もそれを輸入して使用していました。 クロシドライトは他のアスベストに比べもっとも毒性があり、大変危険なアスベストです。 取り扱いには特に注意する必要があります。 クロシドライトは一般的によく見かける宝石にも含まれています。 クロシドライトに石英が浸み込んで硬化したものをホークスアイ(色は灰青色)、酸化して茶色に変化したものをタイガーズアイと呼びます。これらは極度に風化するか、完全に石英化していない個体でない限
bunseki8
2024年8月6日


アモサイトとは?
↑(アモサイトの写真・伸長の符号は「正」) アモサイト(茶石綿)は角閃石族に属する鉱物であり、形態は直線的で、針のように鋭いのが特徴です。実体顕微鏡で見ると、茶色がかった直線状の繊維が見られます。 耐酸性に優れており、吹付け石綿として使用されることが多く、また各種断熱保温材として使用されてきました。 ほとんどのアモサイトは南アフリカで産出されており、それ以外はクリソタイル(白石綿)を産出していたため、日本は輸入したものを主に使用していました。 アモサイトはクリソタイルよりも発がん性が高いとされています。クリソタイル同様、取り扱いには十分注意が必要です。
bunseki8
2024年7月25日


クリソタイルとは?
↑(クリソタイルの写真・伸長の符号は「正」) クリソタイル(温石綿、白石綿)は、蛇紋石族に属しており、蛇紋岩を構成する主要鉱物の一つです。 形態は【波状】で、【柔らかくしなやか】さがあるのが特徴です。 強度も高く、耐熱性に優れています。 また、【ほぐしやすく、絡みやすい】という特徴もあることから、石綿製品の原料として多く使われ、世界で使用された石綿の9割を占めるといわれています。 海外からの輸入が主でしたが、日本にもアスベスト鉱山は存在しており、主にクリソタイルが産出されていました。 他の石綿と比較して、発がん性は弱いとされていますが、取り扱いには十分注意が必要です。
bunseki8
2024年6月11日


アスベスト分析:「定量分析」
「定量分析」の方法 定量分析は三種類の方法があり、アスベストの含有が確認された検体の含有率を調査することができます。こちらも厚生労働省によって指定されており、「JIS A 1481-3」「JIS A 1481-4」「JIS A 1481-5」が該当します。 ①X線回折装置「JIS A 1481-3」 「JIS A 1481-3」は、X線回折装置を用いてアスベストの含有率を調査します。この含有率は「軽量線法」「基底標準吸収補正法」で求められます。 ②偏光顕微鏡、電子顕微鏡「JIS A 1481-4」 「JIS A 1481-4」は、偏光顕微鏡と電子顕微鏡を用いて、アスベストの含有率を調べる方法です。X線回折装置で対応できなかった天然鉱物の不純物として含有するアスベストについても定量分析を行うことができます。 ③X線回折装置「JIS A 1481-5」 「JIS A 1481-5」は2021年8月20日に制定された、X線回折装置を用いてアスベストの含有率を調査する方法です。「JIS A 1481-3」と大部分は変わりありません。 アスベストの含有率が
bunseki8
2024年5月27日


アスベスト分析:「定性分析」
アスベストの分析方法は「定性分析」と「定量分析」があり、「建材アスベスト分析法」のJIS規格には、「定性分析」2種類、「定量分析」3種類が採用されています。どちらも名称は似ていますが、それぞれ異なる目的と手段をもっています。 「定性分析」:アスベストの有無を調査 「定量分析」:アスベストの含有率を調査 分析内容によって、アスベストの有無、アスベストがどの程度含まれているかなどを調べることができます。 「定性分析」の方法 定性分析には二種類の方法があります。アスベストの分析方法は厚生労働省によって指定されており、「JIS A 1481-1」「JIS A 1481-2」が該当します。 ①実体顕微鏡、偏光顕微鏡「JIS A 1481-1」 「JIS A 1481-1」は実体顕微鏡と偏光顕微鏡を用いて、アスベストの形態や色の変化等を観察し、アスベストの有無を調査します。 分析対象が層びなっている場合は、層ごとの分析が可能です。 ②X線回折装置、位相差・分散顕微鏡 「JIS A 1481-2」はX線回折装置と位相差・分散顕微鏡を用いてアスベストの種類と有
bunseki8
2024年5月13日


アスベスト分析ってなに?
石綿(アスベスト)は 加工しやすく、吸音や吸着性、引張強度に優れるとともに、電気絶縁性・耐火性・断熱性にも優れる素材として様々な場面で使用されていました。 主な使用用途として以下のような内容です。 ①鉄骨の耐火被覆材、機械室等の吸音・断熱材、屋根裏側や内壁などの結露防止材としての吹付け材 ②鉄骨の柱、梁等の耐火被覆成形板 ③天井等の吸音・断熱及び煙突の断熱としての断熱材 ④天井・壁・床の下地、化粧用内装材、天井板、外装材、屋根材等の成形板 そして、これら建材だけに留まらず接着剤の付きをよくする目的や塗材の耐久度を上げる目的などで接着剤や塗料に混ぜられたケースもあります。 すでに製造等が禁止されているアスベストですが、使用されていたのが昔であり、また様々な理由で使用されており、実際にどの建材に含有されているか不明瞭になっています。 従って、2006年(平成18年)9月1日より前の建物については解体や改修時に使用建材についての調査が義務付けられており、調査しても含有が不明な建材については含有分析を行う必要があります。
bunseki8
2024年4月29日


アスベストとは?
石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。 その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が吸入してしまうおそれがあります。 昔は「魔法の鉱物」「魔法の建材」とも言われており、加工しやすく、吸音や吸着性、引張強度に優れるとともに、電気絶縁性・耐火性・断熱性にも優れる素材でとして、ビル等の建築工事において使用されました。 また、スレート材、ブレーキライニングやブレーキパッド、防音材、断熱材、保温材などで使用されました。 しかし、人が吸い込むと中皮種(悪性の腫瘍)という病気を発症し、多くの死傷者をだしたことで、現在では、原則として製造等が禁止されています。 その中でも日本で最も多く使用されたアスベストはクリソタイル(白石綿)という鉱物で、ほかにもクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト(直閃石綿)、トレモライト(透角閃石綿)、アクチノライト(陽起石綿)などがあります。
bunseki8
2024年4月15日


アスベスト分析センターオープン
2024年4月1日にアスベスト分析センターをオープンすることができました。 企画立案から約2年でのオープンとなりました。 紆余曲折ございましたがオープンできたのは協力いただきました皆様のおかげであることは間違いございません。 心より御礼申し上げます。これからも引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
bunseki8
2024年4月1日
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